守備が上手な選手は打球が飛んできても動きに安定感があり打球がグローブに吸い込まれていくように見えてきます。
なぜグローブに吸い込まれるように見えるのか。それは捕球するバウンドに関係してきます。
守備には足の動きやグローブの使い方など色々な基本がありますが、まず大事なことは打球のバウンドを合わせることが重要となってきます。
今回はバウンドを合わせる練習法を紹介していきます。是非参考にして安定感のある守備が出来るように練習していきましょう。
Contents
バウンドの種類
打球のバウンドには高さや速さによって変わってきますが、基本的には4種類あります。
バウンドの捕る位置によって『捕りやすいバウンド』『捕りにくいバウンド』などがあります。上手な選手は、この『捕りやすいバウンド』で捕っているのです。
①ショートバウンド
地面に当たってすぐのバウンドのことをショートバウンドと言います。このバウンドが一番捕りやすいバウンドです。
しかし、実は小学生はショートバウンドに合わせるのが苦手なのです。
理由は怖いからです。
ゴロを捕球するには、このショートバウンドで捕球するのが一番捕りやすいのですが、どうしても怖がってしまい、足が止まったり顔を上げてしまったりしてしまうので実際捕球する時には違うバウンドになってしまっているのです。
②ハーフバウンド
打球が地面でバウンドして上昇途中のバウンドのことをハーフバウンドと言います。
簡単に言えば中途半端なバウンドのことです。このバウンドが一番捕りにくいバウンドです。捕球するには高度な技術が必要なため、基本的にはショートバウンドで合わせるようにしましょう。
先ほどのショートバウンドの説明で、打球を怖がって違うバウンドになってしまうというバウンドがこのハーフバウンドのことです。
ショートバウンドで合わなかったらハーフバウンドになるという意識が、恐怖に変わり足を止めてしまう原因となってきます。
③バウンドの頂点
バウンドが上りきった位置をバウンドの頂点と言います。
頂点は比較的捕球しやすいバウンドの一つです。ショートバウンドでバウンドが合わない場合は頂点でバウンドを合わせても問題ありません。
緩い跳ねたバウンドは、頂点で捕球する方が早く送球出来る場合もありますので、打球の強弱で判断することも大事です。
④ボールの落ち際
打球がバウンドして下降してくる位置をボールの落ち際と言います。
ボールの落ち際はショートバウンドと同じくらい捕りやすい位置です。
試しに子供たちにボールを持って真下に投げさせてみてください。その跳ねたボールは無意識でボールの落ち際で捕球するはずです。
バウンドを合わせる練習法
ではバウンドの種類を理解した上で、捕りやすいバウンドで捕球出来るようになるためのオススメの練習法を紹介していきます。
足を動かさないでゴロの捕球練習
バウンドを合わせるのは足の動きが重要です。足を動かさないとバウンドが合わせれないということを認識するための練習です。
投げてあげるゴロはなるべくバウンドが跳ねるように投げてあげましょう。
この練習は捕る練習ではなく足を動かさなければバウンドが合わないと体に認識させる練習です。
足を動かさないとゴロを捕球するのは難しいとわかるくらいで十分です。
足踏みしてゴロの捕球練習
足を動かす重要性がわかったところで次にしっかり足を動かす練習をしていきます。
この練習もなるべくバウンドが跳ねるように投げてあげましょう。
コツとして足踏みは足を上げすぎないようにすることです。素早く足踏みして、同じように足を動かせながらゴロ捕球してみましょう。
バウンドを指定する捕球練習
足を動かす重要性がわかり足を動かす意識が出たら、次はバウンドを見極める目と足で対応させる練習をしていきます。
まずは手投げでバウンドをつけて投げてあげます。バウンドを指定することで前後に足を動かす必要が出てきます。
ある程度、指定したバウンドで捕球出来るように足を動かすことが出来たら、軽くノックを打ってあげましょう。
この時も捕球するバウンドは指定します。手投げよりも難易度は高くなってきますのでしっかりと足を動かして練習しましょう。
通常のノック練習
ここまで出来るようになれば通常のノックです。捕球しやすいバウンドを見極めることが大切です。そして見極めた場所にしっかりと足を動かしましょう。
守備が上達する最大の近道は、ノックの数を受けることです。とにかく色んな打球を受けることが大事です。
その中で、いかにバウンドを合わせれるかが重要となってきます。合わなくても合わせようと足を動かすことで、数を受けているうちにバウンドが合うタイミングがわかってきます。
このバウンドを合わせるタイミングを体で覚えれば打球がグローブに吸い込まれていく感覚になっていきます。
ただし休憩は必ず入れるようにしましょう。集中力も続かないですし、疲れて足が動かなくなっての練習は逆効果となります。
まとめ
守備が上手い選手はバウンドを合わせるのが上手いです。簡単に捕っているように見えるのも簡単に捕れる位置に動いているからなのです。しっかり足を動かし練習していきましょう。
①ショートバウンド
②ハーフバウンド
③頂点
④ボールの落ち際
捕球しやすいバウンドに足を動かして合わせるように意識しましょう。
守備は数を受けることが大事です。しっかり練習して守備力アップしていきましょう。