野球は4つのコマ(ベース)を進めていくと点が入るスポーツです。
そして相手チームより多くの得点を獲得したら勝利しますし少なければ敗戦となります。
このコマを進めるのにランナーの動きや意識が非常に重要となってきますので、今回は少年野球向けにランナーに出た時の動きや意識について紹介していきます。
1球ごとにサインの確認をする
塁に出たらまずやる事はベンチからのサインの確認です。野球をやっていれば自然と確認はするのですが、小学生の場合、このサイン確認を忘れることがあります。
ヒットを打った後など特に喜びで興奮状態になって周りが見えなくなっていたり、打ちたかったけどストライクが来ず四球で出塁して悔しがっていたり。
理由は様々ですが、試合は続いているので必ず出塁したら監督やコーチから出るサインの確認をしましょう。当たり前のことですが出来ていない選手がいます。
また、サインは1球1球変わります。塁にいる時には毎回必ず確認するように意識する必要があります。
相手守備の隙を探す
塁上では野手の守備位置やボールは誰が持っているかなど確認します。
次のベース付近に野手がおらず、ボールも遠い位置にあればすかさず次の塁を盗む意識を持ちましょう。
試合状況などで相手チームに隙が出ることもあります。ベンチから伝えると相手チームにも気付かれてしまいますのでランナー自身が相手の隙に気付かないといけません。
ただし、ベース付近に誰もいないからといって何でも走る無謀なことはやめておきましょう。
100%セーフになるタイミング以外は暴走となって逆にチームの流れを引き渡してしまう可能性があります。
盗塁のタイミングを計る
ランナーに出たら盗塁のサインが出ていなくても常に盗塁するつもりでいることが大切です。
牽制が来たらすぐにベースに戻る、そして投手が投球を始めたら第二リードを取る。
これをしっかりと意識してやっていると、いざ盗塁のサインが出た時には良いスタートを切ることが出来ます。また、これを繰り返すことで野球選手として成長もしていきます。
相手投手に対して、このランナー盗塁してくるかもしれないと思わせれば打者に対して注意力が薄れて甘い球を投げる事もあります。
常に良いスタートが切れるような準備を心がけましょう。
外野手の守備位置を確認する
ランナーに出たら外野手の守備位置は必ず確認しましょう。
少年野球の場合、外野手はかなり前に来ていることがあるので外野に抜けた打球でもゆっくり走っているとフォースアウトになってしまいます。
外野に抜けた打球でもスライディングするのかオーバーランするのか事前に準備しておくことが出来ます。
また外野手の守備位置を確認していることで次の塁に行けるかなどの一瞬の判断が出来ます。試合前ノックや試合中に外野手の肩の強さなども確認しておきましょう。
ゴロGOの一瞬の判断
ランナーとして一番難しい判断が、ノーアウトもしくはワンアウト3塁の場面で、打者が内野ゴロを打った時の判断です。
ピッチャーゴロは基本ストップですが他のファースト・セカンド・サード・ショートゴロの場合にホームへスタートを切るのかストップするのか、チームとして個人として判断が分かれる場面です。
ゴロの速さや跳ね方、点差や打順などで判断が変わります。可能であれば練習でしっかりとチームとしてどうするのかを子供達に教えてあげて欲しいです。
一つ言えることは一瞬でも迷ってしまったら必ず『ストップ』することです。
中途半端に走ってしまえば、わざわざアウトになりにいくだけですので、一瞬で判断出来るようになりましょう。
まとめ
走塁は非常に難しい一瞬の判断が求められてきます。
好走塁と暴走は紙一重ではありますが、そこにはしっかりとした準備や意識が必要です。
試合状況を把握し、野手の動きや守備位置、肩の強さなどを認識することで判断する材料を事前に頭に入れておくことが大切です。
準備や意識がしっかりと出来ていれば単純な暴走は起こりません。常に先の塁に進むために情報収集を短い時間の中で出来るような選手を目指しましょう。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。