野球未経験の親御さんは子供が野球を始めることで困ったことはないでしょうか?
『ルールがわからないけどチームメイトの親御さんに聞くのは恥ずかしい』『息子と野球についてしっかり話せるようになりたい』
こういったお悩みの方もいるかもしれません。そこで今回は全くの初心者の方向けに、これだけわかっていれば大丈夫といった基本的なルールの説明をします。
Contents
基本的な野球のルール
野球経験者でも知らない細かいルールはあります。最低限これだけは理解しておけば野球を十分理解できることだけを紹介しておきます。
試合の勝敗の決め方
まず野球はどう勝ち負けを決めるのでしょうか。まずはここから覚えていきましょう。
野球は2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返し、最終的に多くの得点を取ったチームが勝ちとなります。
相手よりも多く得点を取れば勝ち、相手よりも得点が少なければ負けというのは他の球技と同じです。
野球は何人でするの?
各チーム9人の選手が試合に出場します(控え選手の人数は連盟や大会等によって人数が決められています)。
控え選手は途中から試合出場ができますが交代した選手はその試合中は再び試合に出ることはできません(試合に出ている選手同士の守備位置変更は可能です)
試合の流れ
2チームが守備側と攻撃側に分かれ、守備側のピッチャーが投げたボールを攻撃側のバッターがバットで打ち、4つのベース(塁)を反時計回りに進み、一周すれば1得点を取ることができます。[ベース:一塁(ファーストベース).二塁(セカンドベース).三塁(サードベース).本塁(ホームベース)]
両チームは攻撃と守備をそれぞれ交互に行い、プロ野球や高校野球なら9回(イニングとも言う)少年野球なら7回行い、最終的に多くの得点を取ったチームの勝ちとなります。
攻撃側
試合で先に攻撃することを先攻と言います。攻撃側は1番から9番まで9人の選手の打つ順番を決める必要があります。これを打順と言います(9番の選手の次は1番となります)また、打つ人のことを打者(バッター)と呼びます。
日本では3・4・5番バッターのことをクリーンナップ(クリーンアップ)と言います。意味は塁の上にいるランナーをホームに返すこと(塁を一掃する)が期待される強打者と言う意味からそう呼ばれています。
攻撃側は3つアウトを取られると攻撃終了となります。
守備側
試合で後に攻撃することを後攻と言います。守備側は9人の守備位置(ポジション)を決める必要があります。(ポジションにも番号があります)
① | 投手 | (ピッチャー) |
② | 捕手 | (キャッチャー) |
③ | 一塁手 | (ファースト) |
④ | 二塁手 | (セカンド) |
⑤ | 三塁手 | (サード) |
⑥ | 遊撃手 | (ショート) |
⑦ | 左翼手 | (レフト) |
⑧ | 中堅手 | (センター) |
⑨ | 右翼手 | (ライト) |
守備側は3つアウト取ると守備終了となり、攻撃側と交代します。
ポジションのまとめての呼び方があります。①投手②捕手をバッテリー、③一塁手〜⑥遊撃手を内野手、⑦左翼手〜⑨右翼手を外野手と呼びます。
又、①投手②捕手④二塁手⑥遊撃手⑧中堅手をまとめてセンターラインと言います。
カウント
カウントとはボール(B)・ストライク(S)・アウト(O)のことを言います。
投手の投げた球が、本塁(ホームベース)上、かつ、打者の胸(肩とベルトの中間地点)から膝までの高さを通過するとストライク、それ以外の場所を通過した場合はボールとなります。
ストライク・ボール・アウトの数の状態ことをカウントと言います。
ストライクが3つでアウトとなり、アウトカウントが一つ増えます。ボールが4つになると四球(フォアボール)となり打者は一塁に向かいます。アウトが3つでチェンジ(攻守交代)となります。
ストライクには上記以外にも、打者がバットを振って球に当たらなかった場合(空振り)、打者が打って打球がファールゾーンに落下した場合(ファール)があります。
ツーストライク(ストライクが2つ)の場合のみ、ファールはストライクカウントは増えず、カウントは増えません。(ただし、ツーストライク時のバントファールはスリーバント失敗と言い、アウト(三振)となる)
アウトになる条件
では、どうすればアウトになるのでしょうか。
アウトになるには、打者がアウトになる場合と走者(ランナー)がアウトになる場合がありますので、それぞれ分けて説明します。
打者がアウトになる場合
- 三振した場合(ストライクカウントが3つになった場合もしくはスリーバント失敗した場合)
- 打球をノーバウンドで守備側の選手が捕球した場所(ファールゾーンで捕球してもアウトとなる)
- フェアゾーンの打球を守備側の選手が捕球し、打者が一塁に到達するまでに球を持った守備側の選手が一塁に触れるか、打者にタッチした場合
走者がアウトになる場合
- 塁(ベース)から離れ、球を持った守備側の選手にタッチされた場合
- 打者が打った打球が、守備側の選手が触れる前に走者に当たった場合(アウトにならない状況もあります)
- 前の走者を追い越してしまった場合
- 打者が打った打球がノーバウンドで守備側の選手が捕球した場合、走者は捕球後にしか塁を離れることが出来ない。捕球前に離れた場合、守備側の球を持った選手が走者にタッチもしくは走者がいた塁に触れた場合、アウトとなる。
他にもアウトになる条件はありますが、細かな説明になってしまいわかりにくくなりますので、基本的なアウトの条件だけにしておきます。これくらいを理解しておけば問題ありません。
まとめ
攻撃側がアウトにならないように攻撃して、より多くの得点を取る。守備側はいかに失点しないように守り抜くか。各チーム、様々な作戦を考えて試合に臨みます。そして最終的により多くの得点を取ったチームの勝ちとなります。
野球には他にも多くのルールがありますが、これくらいを理解しておけば、息子さんの野球を楽しく応援するには問題ないと思いますし、応援していくうちに自然と他のルールも覚えていきます。
頑張ってルールを覚えて、息子さんの少年野球LIFEを楽しみましょう。