
子供の野球の試合を応援に行った時、チームのためにしっかりサイン通り動けているか、いつも冷や冷やしながら見ています。
皆さんはそんなことないでしょうか?
私ももちろん子供が活躍して欲しいしチームも勝って欲しいと思っていますが、まずは子供がちゃんと自分のことだけでは無くチームのために動けているかの確認もするようにしています。
チームとしてサインは選手の親たちには教えないところもあります。
今回は少年野球ではどのようなサインが子供たちに出されているのか親として認識しといて欲しいという記事ですので、是非参考にしてみてください。
チームによっては難しいサインもあります。子供達は意外と頭を使っていることをわかってあげてください。
Contents
サインの重要性

試合状況で「待て」のサインが出ているのにヒットを打ったとします。サインを知らない親御さん達は結果だけを見て喜ぶことでしょうが、これはチームとして喜べないことなのです。
サインミスは一気に試合の流れを変えてしまう恐れがあります。
チームとしての戦略をサインという形で選手全員に指示を与えているのですから間違えないように注意することが重要です。
サインミスした時の、頭が真っ白になる感覚...
思い出しただけでも恐怖です。なので、子供にはサインの確認は必ずするように口酸っぱく言ってきます。
一般的な攻撃のサイン

野球は監督やコーチが選手たちにサインを出して作戦を伝えます。
サインはチームによって違ってきますが、高校野球や社会人野球、プロ野球となってくるとどんどん難しくなってきます。
少年野球ではどんな攻撃のサインがあるのか、一般的なものをいくつか紹介していきます。
ブロックサイン
野球ではブロックサインと呼ばれるサインが使われます。体のある一部をキーにしてその次に触ったところが作戦のサインといったものです。
例をあげて説明します。
パターン①
キーの次に触った場所がサイン
キー:帽子
- 口:盗塁
- 耳:エンドラン
- 胸:待て
- 手:バント
- ベルト:打て
このサインの場合、帽子の次に触った場所がサインとなります。
例えば、口→耳→帽子→手→ベルトの場合はバントのサインとなります。
口→耳→胸→手→ベルトの場合はキーを触っていないのでサイン無しとなり、打者に任せるというサインになります。
パターン②
キーから2個目に触った場所がサイン
キー:帽子
- 口:盗塁
- 耳:エンドラン
- 胸:待て
- 手:バント
- ベルト:打て
- 帽子(一番最後に触る):取り消し
このサインの場合、帽子を触ってから2個目に触った場所がサインとなります。
例えば、手→耳→帽子→ベルト→口の場合は盗塁のサインとなります。
パターン①とはキーのあと、何個めに触ったかだけの違いです。このようなサインは簡単で覚えやすい反面、相手にも盗まれやすくなります。
盗まれにくくするため「取り消し」のサインがある場合が多いです。
例えばこのようなサインです。
手→耳→帽子→ベルト→口→帽子の場合は盗塁のサインは取り消しというサインとなります。
パターン③
キーとエンドの場所を決めてその間に触った数でサインを決めます。
キー:帽子 エンド:ベルト
- 1個:待て
- 2個:打て
- 3個:バント
- 4個:盗塁
- 5個:エンドラン
例えば、手→帽子→胸→口→手→ベルト→胸の場合は、帽子〜ベルトまでの間に胸・口・手の3個触っているのでバントのサインとなります。
覚えるのが大変だったサイン

今から30年ほど前、私が入っていた少年野球チームの時のサインを紹介します。
どれがどのサインだったかは既に記憶にはないですがサインのパターンだけは覚えています。
これが...本当にはじめは覚えるのに苦労した記憶があります。
私が経験したブロックサイン
キーは帽子でエンドも帽子です。
体の各場所に数字を当てはめます。そしてキーからエンドの間に触った場所の数字を足し算して合計の数字がサインとなります。
例えを出して説明しますね。
キー:帽子 エンド:帽子
- 口:1
- 耳:2
- 胸:3
- ベルト:4
- 手:5
合計の数字がサイン
- 合計が6:打て
- 合計が7:待て
- 合計が8:バント
- 合計が9:盗塁
- 合計が10:エンドラン
いかがでしょう?覚えれます?
どこがどの数字で合計が何ならどのサインだったまでは覚えていないですが、こうやって足し算するサインだったことは覚えています。
毎回バッターボックスで算数の計算をしていました...
では、ここでサイン出しますので考えてみてくださいね。
《胸→帽子→口→ベルト→口→帽子→手》
サインは何でしょう?帽子から帽子の間は口・ベルト・口ですので、1+4+1となります。
合計は6ですのでサインは「打て」です。
もう一つサインを出します。
《帽子→耳→ベルト→帽子→口》
2+4ですので6となり、サインは「打て」です。
先ほどのサインとは触っている場所は違いますがサインは同じ打てです。
こうやって打者やランナーは一瞬でサインを理解しなければいけません。
サインは簡単すぎても相手に盗まれますし難しすぎてもサインミスが起こる。
サインを考えることも非常に難しいのです。
高校時代のサイン
高校野球の時のサインは一般的にあるパターン②のサインです。
しかし、サインがあるのは大きな大会だけで練習試合や地区大会などはバッターが自分で状況を把握しサインを出していました。
選手たちが試合状況や自分の試合での役目などを考えて自分でサインを出す。それが監督の考えで選手たちだけでやっていました。
例えばどのようにサインを出すか紹介すると、バッターがヘルメットを触れば盗塁、バットのヘッドを触ればエンドランなど仕草でサインを出すといった方法です。
これはこれでやりたいように出来ましたので楽しかったです。練習してきたことを自分で考えて試合で試せる環境でした。
私はエンドランが好きでしたのでよくエンドランのサインを出していました...
まとめ
野球のサインには様々なパターンがあります。サインミスをすることで試合の流れを大きく変えてしまう可能性もありますので子供たちも必死でサインの確認をしています。
試合を見ているだけではなかなか気付かないですが、子供たちは試合中も意外と頭を使っています。
次の試合からは、子供たちのサインを確認したあとの表情とかも見てみると違った楽しみが見つかるかもしれません。
では皆さん少年野球LIFEを是非楽しんでいきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。