速く走る練習法 交差力を鍛えよう

走り方に変な癖がついてしまうと、あとでそれを修正していくのは時間が経てば経つほど難しくなってきます。中学野球や高校野球になり、走力をもっと高めたいと思った時に、少年野球のうちに正しい走り方を身につけておきましょう。

今回は《【少年野球向け速く走る練習】走力は武器になる》記事の中で速く走るための3つのポイントを紹介しています。今回はポイントの2つめの交差力』を鍛えるためのトレーニングとなります。

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速く走るポイント【交差力】

いきなり『交差力』と言われてもどのような動作の力なのかわからないでしょう。

走っている時には、左右の足を交互に地面について弾んで体を進ませていくため、必ず前にある足と後ろにある足とを入れ替える、つまり交差させる瞬間があります。

実はこの交差する瞬間が速く走るためにはとても大切で、この交差する力のことを交差力と呼んでいます。今回の速く走るためのポイントの一つとしています。

この動きは「切り返し動作」と呼ばれたり、両足をハサミの刃であるかのように動かすことから「はさみ動作」とも呼ばれます。

切り返し動作が行われるタイミングや力の入れ方が合えば、前に進もうとする力に、よりスピードを加えることができ、速く走ることが出来ます。

今回は、交差する感覚を養い、速く走るのに最も適したタイミングや方向などを覚えていくトレーニングを紹介します。

交差力トレーニング①

速く走るためには地面を蹴って弾んだ足を素早く引き上げることが大切です。

交差力トレーニング①では、足を素早く引き上げる動きを覚えていきます。

①片足を大腿部が地面と並行になるくらいまでしっかり膝を上げます。この時、上げた足のかかとは立っている足のラインに沿って真っ直ぐ上に上がるようにしましょう。

②上げた足を下ろし始めたのと同時に今度は立っていた足を同じように上げます。この時も上げる足のかかとは前に上げたり、後ろに蹴り上げたりせずに真っ直ぐ上がるように注意しましょう。

③体を真っ直ぐに保ったまま、①②を交互に速く繰り返します。上半身がふらつかないように腕をしっかり振ってバランスを取りましょう。これを30回繰り返してやります。

交差力トレーニング②

交差力トレーニング②では地面を蹴った足を素早く前に出すため感覚を養っていきます。

どのような練習か説明すると、「スキップ」です。スキップはプロスポーツ選手でも練習に取り入れている足を速くするための動きを覚える大切な練習方法です。

①スキップする際は速くスキップしようとせずに、まずは体を大きく動かして前に進んで行きましょう。

②スキップ中、体の軸を意識しながら真っ直ぐに保ちます。体がふらつかないようにしましょう。

③地面を蹴った足は素早く前に出していきます。この瞬間だけ素早く行うようにしましょう。

交差力トレーニング③

交差力トレーニング③では腰を大きく動かすトレーニングとなります。腰を大きく動かすことで走ってる時の一歩が大きくなってきます。

今回のトレーニングは横方向に走って行きます。その時に、腰を速くひねるという意識を持ってやると交差力がアップしてきます。

①右方向に進む場合は、右足はそのまま右方向に進めます。次に左足を腰から大きく動かして体の後ろに回して進めます。次にまた右足をそのまま右方向に進めて、その後左足は体の前から回して進めます。下記に流れを書きます。

  1. 右足:右方向にそのまま進める
  2. 左足:体の後ろに回して右方向に進める
  3. 右足:右方向にそのまま進める
  4. 左足:体の前から回して右方向に進める

これを繰り返して行きます。

②先ほどの4の時の「体の前から回して進める」時の注意点として、膝をしっかりと上げて太ももの内側を意識して進行方向に力を入れていくようにしましょう。

③横方向へ進んで行くトレーニングですが、なるべく上半身は進行方向に向くようにしましょう。その時も姿勢は真っ直ぐになるように意識することが重要です。

これを左右交互に約30m走りましょう。

交差力トレーニング④

交差力トレーニング④では、より実際の走りに近い状態でトレーニングしていきます。

まずはミニハードルなどがあれば良いのですが、無い場合は4・5cmくらいの高さの代用品を10個ほど準備します。

準備したものを80cm感覚で置いていき、その障害物を越えて走っていきます。

①走る時は「交差力トレーニング①」の足を素早く引き上げることをしっかり意識しましょう。

②障害物を越えることにより、自然と膝が上がります。この時につま先を立てて走るように意識しましょう。

③障害物を越えて地面に着地する際はしっかりと地面を蹴り体を弾ませる感覚も掴みましょう。上半身は正しい姿勢のままをキープします。

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