小学生の硬式野球と言っても様々な組織に分かれています。
今回は小学生で硬式野球を始めたいという方向けに世界レベルの野球を経験出来るリトルリーグについて説明していきます。
Contents
リトルリーグとは
組織
リトルリーグは米国にリトルリーグ国際本部があり、日本のリトルリーグは公益財団法人日本リトルリーグ野球協会が運営していて12の連盟で成り立っています。
東北連盟 (28リーグ)
信越連盟 (22リーグ)
北関東連盟 (20リーグ)
東関東連盟 (20リーグ)
東京連盟 (27リーグ)
神奈川連盟 (16リーグ)
東海連盟 (29リーグ)
関西連盟 (23リーグ)
中国連盟 (7リーグ)
四国連盟 (10リーグ)
九州連盟 (6リーグ)
歴史
1939年アメリカのペンシルバニア州ウィリアムスポートで地元の少年達で野球チームが結成されたのが始まりです。
日本では1955年頃に東京都を中心に5・6リーグでスタートし、1964年にリトルリーグ生誕25年を記念して日本リトルリーグ野球協会が設立されました。
現在では80カ国以上の7,500を超える地域で250万人以上の選手が活躍している世界で最も大きなスポーツ団体です。
入団可能な年齢
リトルリーグはアメリカのリトルリーグ国際本部に登録するため、日本のような学年ではなく年齢で所属可能か決められています。
バンダリー制度
リトルリーグには特定のチームに選手が偏らないようにするために「バンダリー」という居住地による入団制限があります。
入団申し込み(選手登録)には住民票の提出が必要です。
リトルリーグに入団希望の方は最寄りのリーグへ入団可能か確認するようにしましょう。
リトルリーグの独特なルール
少年野球(学童野球)との大きなルールの違いは、6イニング制(学童野球は7イニング)、塁間やグラウンドの広さ、投手の投球数制限が細かく決められています。
また試合中のルールの違いは、離塁(リード)の制限があり、ソフトボールと似ているルールです。
グランドサイズ
バッテリー間:14.02m
小学生の体格・体力に合わせた国際サイズのグラウンドでスピ―ディーでハイレベルな野球が行われています。
投手の投球制限
選手の年齢により1日の投球数制限と休息しなければならない日数があります。
11~12歳は1日85球まで、10歳以下は1日75球までしか投げれません。
ボールはプロ野球と同じサイズの硬式球を使用します。
4日間の休息が必要
・1日に51~65球の投球をした場合
3日間の休息が必要
・1日に36~50球の投球をした場合
2日間の休息が必要
・1日に21~35球の投球をした場合
1日間の休息が必要
・1日に1~20球の投球をした場合
休息日は必要無し
主な大会
全日本リトルリーグ野球選手権大会
全日本リトルリーグ野球選手権大会は、リトルリーグの日本一を決める大会です。
優勝リーグは日本代表として、アメリカのペンシルバニア州の各地で行われるワールドシリーズの出場権を獲得できます。
インターミディエット大会
通常のリトルリーグのルールとは違う大会です。主にグランドサイズが広くなり離塁や牽制も有りのルールとなっています。
日本一のチームはアジア太平洋選手権大会に出場権を獲得し、さらに世界大会もある大会です。
全国選抜リトルリーグ野球大会
毎年夏から秋にかけて行われるリトルリーグ日本一を決める大会です。
リトルリーグは学年ではなく年齢で所属が分かれていますので日本ではリーグによっては同学年が揃って一緒に出れる最後の大会となります。
MLB CUP
マイナーリーグの日本一を決める大会です。
MLBとMLB選手会が東日本大震災の復興支援として球場再建した宮城県石巻市の石巻市総合運動公園野球場で行われます。
日本人元メジャーリーガーも駆け付けてくれる大きな大会です。
リトルリーグ出身のプロ野球選手
少年時代にリトルリーグで活躍したプロ野球選手も多数います。
山田哲人選手(宝塚リーグ)
平沢大河選手(塩釜リーグ)
金子千尋投手(長野北リーグ)
松坂大輔投手(江戸川南リーグ)
清宮幸太郎選手(東京北砂リーグ)
小園海斗選手(宝塚リーグ)
リトルリーグがおすすめ
リトルリーグは世界レベルの野球を経験出来る素晴らしい環境です。
このような環境で野球が出来るのは小学生の時だけかも知れません。必ず将来とても良い経験になりますので高いレベルの野球の中で野球人として成長出来ます。
硬球は肩を壊すなどの意見もあります。しかし硬球だから肩を壊すことはありません。子供の体格や体力に合わせた投球制限やグランドサイズになっており子供達の体を考えたルールとしています。
肩を壊すのは投球過多や投げ方に問題がありますので、しっかりとした指導とケアをすることが重要です。
また、硬球は当たれば怪我をする可能性はありますが、その分練習中からボールに集中する意識を持つことが出来ます。
プロ野球選手も多数出身者がいますのでリトルリーグはおすすめです。
また、少年野球(学童野球)からリトルリーグに移籍する子供も多くいます。
この記事を見て一人でも多くリトルリーグに興味を持って頂ける方がいれば、とても嬉しいです。是非記事を参考にしてみてください。
最後までこの記事を読んで頂きありがとうございました。