少年野球で教えたい守備講座!上手くなるための3つのポイント

今回は内野ゴロ捕球の基本的な動きなどを紹介します。

中学生や高校生になれば他に連携プレーやサインプレーでの動きなど覚えることは沢山あります。

今回の練習法を指導した後のノック動画です。

小学生にしてはまずまず動けている方だと思っています。もちろんもっと上手な子供もいます。しかし指導前よりも確実に守備の動きが良くなりました。

守備に対する意識を変えたことで守備力が上達します。。意識をしていけば捕球の形や動きは体が覚えてきますので私は誰でも上達すると考えています。是非参考にしてみてください。

スポンサーリンク

小学生が覚える守備の3つのポイント

3つのポイントとは

小学生がこれから守備を上達するために意識することは3つあります。

  1. ゴロ捕球の形
  2. ゴロが飛んできた時の心構え
  3. 形を意識して数を受ける

では、それぞれ細かく説明していきます。

ゴロ捕球の形

形といっても色々とありますが、捕球の際にまずは3箇所を意識しましょう。

  • グローブはボールの下から出す
  • 足で捕りに行く
  • 捕る時は右足に重心を乗せる

グローブはボールの下から出す

『グローブは下から出せ』『上から捕るな』などグランドではこう言った指導者の声を聞いたことはありませんか?

もちろん打球は下から捕るのが基本です。理由は捕りやすいからです。バウンドが変わった時でも対応出来ますし、上から捕りに行くと見事なトンネルをしてしまいます。

でも初心者には下から捕ることが難しいのです。

なぜなら構えてる時にグローブの位置がお腹の辺りにあるからです。打球はもっと下に来ますが構えてる位置が高いためにどうしても上から下に捕りにいってしまいます。

中学生や高校生になるとタイミングを早めにグローブを落として捕る技術を覚えますが小学生のようにまだまだ技術がない子供はその感覚がわかりません。息子も始めは感覚がわかっていませんでした。

小学生や初心者の方に下から捕る感覚を覚えるためのコツを紹介します。2つありますので意識して一度やってみてください。守備の時の動きが変わってきます。

  • 腕の力を抜いて腕を落とす
  • グローブの中の手をパーにする

腕の力を抜くことでグローブの位置が下に来ます。尚且つ手首や肘の関節を柔らかく使うことが可能となります。

このように腕の力を抜いておく指導はよく聞くと思います。初心者や小学生ほど腕の力は抜くことを意識しましょう。

ただ、これだけではいざ捕る時になると腕に力が入りボールと衝突してしまうことがあります。また、力を入れた瞬間に関節が固くなり体を柔らかく使えなくなります。

そこで2つ目のグローブの中の手をパーにしておくです

これがコツです。

小学生の場合、腕の力を抜くと手の先まで力が抜けてグローブがだらんと遊んでしまいます。そしてグローブが無駄な動きをしてしまいますが、手をパーにすることで指先だけ力が入り、腕は柔らかく使いながらグローブは無駄な動きをしなくなります。

これこそ上手い選手が無意識でやっている腕の使い方です。グローブもしっかり開きますし自然と下から捕ることが出来ます。

このコツは絶対チームでは教えてくれないのでこれだけでも意識して是非やってみてください。見ていても他の子と差が出ます。

足で捕りに行く

これは簡単に言えば足を動かすということです。小学生は足が止まってしまう事が多いので、まずは足を動かそうと意識することです。

初めに足を使う練習方法としては、壁に向かって走る練習が有効です。

壁に向かって走ると壁にぶつかってしまいますので壁の手前で自然と歩幅を狭くしてブレーキをかけます。この足の動きが、小学生にとっては守備で使う足の動きの感覚を覚えるには最適です。

最初は公園などで手でボールを投げてあげて、そのゴロに対してしっかりと足を動かして捕りに行く練習をしましょう。初めは少し大袈裟にやるくらいがちょうどいいです。

壁と同じで捕る場所までに、しっかり小さく足踏みしてブレーキをかけるようにしましょう。何度も繰り返していくうちにタイミングを自然と覚えてきます。

タイミングを覚えてくると、自然と捕りやすいバウンドに合わそうと足を動かしてきます。そこまで来れば大丈夫です。一番おすすめは壁当てが出来る場所があれば最高です。自分で壁に向かって投げて、それを足を使って捕る。足を使うには最適な練習です。

また、この練習で合わせて覚えておくといいのが、ボールに対して右側から入ることです。内野手は基本的には捕ってから必ず左側に投げます。その為には必ず右側から入るようにしましょう。右側から入ることでバウンドを合わせやすい(見やすい)ということもありますので意識しておくと良いでしょう。

捕る時は右足に重心を乗せる

小学生の多くは捕球する時には体が左側に流れてしまい左足に体重が乗った状態で捕球しています。

なぜ左側に体重が乗ってしまうといけないのか、それは投げる時にバランスが崩れるなどの理由もありますが一番は捕れる範囲が狭くなるためです。

試しにやってみてください。

左足に体重をのせた状態で左手を動かせる範囲はほとんどありません。ですが右足に体重を乗せることで左足は前にも出せますし後ろにも出せます。最大で1mは捕る範囲が広がります。

バウンドが合わなかったりイレギュラーした際に左足を動かすことで上手く反応ができます。

また、右足に体重を乗せることでタイミングを合わせる事が出来ます。バッティングをイメージしてください。右バッターなら右足でタイミングを合わせますよね。守備も同じです。ボールに対して足を動かし最後に右足に体重を乗せてタイミングを取る。常に右足を意識してボールに入ってみてください。これが出来てる子と出来てない子では守備の安定感が違ってきます。

この3つのポイントを意識してみることでゴロ捕球の形が物凄く良くなります。

ゴロが飛んできた時の心構え

これは精神論的な話になってきますので、精神論はいらないという方は飛ばして読んでください。

ノックを受けるとなると子供や初心者はボールを怖がります。怖い気持ちは痛いほどわかります。私も現役の頃はイレギュラーで何度も顔面に当てて痛い思いをしました。息子は硬式野球をやっているので小学生で頑張っていると感心します。

ですが小学生だからといって怖がっていてはいつまで経っても上達しません。怖がらないためには開き直ったり意識を変えなければいつまで経っても腰が引けたり顎が上がったりしてしまいます。

逃げないようにするために当時私の中で怖い気持ちを無くした精神論を紹介します。

《もしも顔や体に当たったら痛いのはその時痛いだけで冷やせばいつかは治る。でも怖がって腰が引けた捕り方をしたりそれでエラーすれば試合に出れるチャンスが無くなる。その方が怖い。少しの勇気を持て》

正しく根性論ですね。

でもこういう根性論は必要だと思っています。理由は簡単です。上手くなりたかったし試合に出たかったからです。

親子なのか良くわかりませんがこれを息子に伝えた日から息子は変わりました。絶対に逃げなくなりました。

そして私も後で気付いたのですが息子の帽子のツバには《勇気》と息子が書いていました。少し嬉しくなりました。

形を意識して数を受ける

あとはゴロ捕球の形を意識して数を受けることです。とにかく可能性な限りノックの打球を受けることが上達法です。ノックが無理な場合は手で投げたゴロでも大丈夫です。とにかく数を受けましょう。

理由は慣れです。

始めは上手く捕れなかったり動きが悪かったりしても人間は打球に慣れてきます。それは子供も同じです。そして色々な打球を経験することがいざと言う時に対応できます。守備が上達するためには数を受けることが第一だと考えています。

これは中学生や高校生になっても同じです。受けた数が多いほど試合で守っている時の自信になります。

この時注意するのは休憩は必ず入れて、時間を置いて何度かやることです。息子で経験しましたが休憩入れたり日が経ったりすると同じ動きが出来なくなったりしました。

休憩入れることで水分補給を取る事も大事ですが、体が捕球の感覚を忘れていないかの確認も必要だからです。

まとめ

小学生が覚える守備のポイントは3つあります。

  1. ゴロ捕球の形
  2. ゴロが飛んできた時の心構え
  3. 形を意識して数を受ける

ゴロ捕球の形で意識するのは3つ。『グローブはボールの下から出す』『足で捕りに行く』『捕る時は右足に重心を乗せる』です。

ゴロが飛んできた時の心構えは『今痛いより逃げたら試合に出れない心の痛さ』という精神論。

形を意識して数を受けるは、言葉通りとにかく数を受ける。

この3つのポイントを意識して守備練習すれば今までとは動きが変わってくるはずです。是非参考にして良い結果を掴んでください。

併せて自宅で出来る守備上達法の記事も参考にしてください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
おすすめの記事