少年野球で覚えておきたい間違えやすいルール [ 振り逃げ ]

野球では経験者の大人でもわからなくなるような細かなルールがたくさんあります。

一瞬の判断でチャンスにもなりますしピンチにもなります。

そしてルールを覚えているかで覚えていないかで勝敗が決まってしまう場面もあります。

今回は野球の間違えやすいルールで試合でもよくある振り逃げについて説明しておきます。

攻撃・守備どちらの場面でも覚えておく必要がある知識ですのでしっかりと理解しておきましょう。

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振り逃げとは?

打者がストライクを3回宣告されると、その打者には三振が記録される。しかしながら、一塁に走者がいない、もしくは二死の状況で、第3ストライクにあたる投球を捕手が正規の捕球(後述)を果たせなかった場合には、打者は一塁への進塁を試みることができる。このとき打者をアウトにするには、打者が一塁に到達する前に打者または一塁に触球しなければならない[公認野球規則5.05(a)(2)及び5.09(a)(10)]。打者がアウトにならずに一塁に到達すると、走者として一塁を占有することができる[公認野球規則5.05(a)(2)]。

引用元:Wikipedia

ツーストライクの時に空振りや見逃しでストライクと審判にコールされると通常ならバッターは三振でアウトです。

しかし、3つ目のストライクをキャッチャーが正規に捕球出来なかった時はバッターはまだアウトではなく一塁に走ることが出来ます。

このプレーのことを一般に振り逃げ(正式名称は存在していません)と言います。

英語では振り逃げのことをUncaught third strike、もしくはDropped third strikeと呼ばれています(いずれも「捕球されなかった第3ストライク」という意味)。

振り逃げが出来る条件

3つ目のストライクが宣告されたとき次の3つの条件を全て満たしている場合にバッターは振り逃げができます。

振り逃げが出来る条件

①3つ目のストライクの投球をキャッチャーが正規に捕球出来なかった

②一塁に走者がいない/または、一塁に走者がいてもアウトカウントがツーアウトである

③バッターが走塁を放棄していない

①3つ目のストライクの投球をキャッチャーが正規に捕球出来なかった。

正規に捕球出来なかった時とは?

・キャッチャーが落球や後逸

・地面に着いてからキャッチャーが捕球

正規の捕球とはピッチャーの投球をキャッチャーがノーバウンドでしっかり受け止め、かつそれを確実につかむことです。

要するにキャッチャーが投球を確実につかめなかったときはもちろんですが、バッターが空振りした時に、地面に触れた投球を捕手が確実につかんでも、正規の捕球には該当しません。

②一塁に走者がいない。または一塁に走者がいてもアウトカウントがツーアウトである。

振り逃げ可能な状況

①一塁にランナーがいない場合はアウトカウント関係なしで可能

②ツーアウトの場合は一塁ランナーの有無関係なしで可能。

振り逃げが出来る状況としては、一塁にランナーがいるかという点と、アウトカウントによって変わってきます。

ノーアウトやワンアウトで一塁にランナーがいる場合、3つ目のストライクを審判にコールされるとバッターは振り逃げを試みることができず、ただちにアウトとなります。

これは、一塁ランナーがいる状態で振り逃げを認めるとキャッチャーがわざと落球などして振り逃げの状態にして簡単にダブルプレーが取れてしまうからです。

ツーアウトの場合はダブルプレーがないため一塁にランナーがいても振り逃げは試みても良いというルールとなっています。

ランナー1・2塁の場合には2塁ランナーにも、満塁の場合は3塁ランナーにも進塁義務が発生する。
このような場合は、2塁ランナーの3塁到達よりも3塁に送球したり、3塁ランナーのホーム到達以前にボールを拾ったキャッチャーがホームを踏んだりなどすることで、走者をフォースアウト出来る。

③バッターが走塁を放棄していない。

バッターが3つ目のストライクが正規に捕球されていないことに気付かず、ダートサークルから出た時点で走塁放棄とみなされ、アウトとなります。

ダートサークル
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振り逃げ成功した場合の選手の記録は?

振り逃げが成功した場合は、バッターは三振の記録となります。

そしてピッチャーには奪三振が記録され、同時にワイルドピッチまたはパスボールが記録されます。

ただしキャッチャーが一塁へ悪送球でセーフとなった場面は、ワイルドピッチもパスボールも記録されずキャッチャーにエラーが記録されます。

キャッチャーが一塁へ正確に送球したにもかかわらずファーストが落球しセーフとなった場合はファーストにエラーが記録される。

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こんなことも...

振り逃げが成功すればバッターはアウトにはなりませんので1イニングで4つ以上の三振が成立するなんてこともありますし実際過去にも何度か記録されています。

・メジャーリーグでは1イニング4奪三振が1901年以降50回以上記録
・イースタンリーグでは1イニング5奪三振(2回振り逃げされ5つ目の奪三振でスリーアウト)が記録

振り逃げは空振りだけじゃない

振り逃げと聞くと、空振りしてキャッチャーが後逸もしくはワンバウンドで捕球することをイメージしますが、実は空振りしなくても振り逃げはあります。

公認野球規則では「打者が第3ストライクを宣告されると」と書いています。

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空振りだけでなく、見逃しもストライクです。

その3つ目ストライクをキャッチャーが正規に捕球できなければ振り逃げが発生します。

ノーバウンドのストライクの投球はほとんど捕球しますが、まれにサインミスなどで後逸したりすることもありますので、知識として入れておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

試合では振り逃げの場面は意外と多いのでしっかりと理解しておきましょう。

振り逃げが出来る条件は3つありました。

振り逃げが出来る条件

①第3ストライクの投球を、キャッチャーが正規に捕球出来なかった。

②一塁に走者がいない。または、一塁に走者がいてもアウトカウントがツーアウトである。

③バッターが走塁を放棄していない。

また、バットを振る振らないは関係なく、3つ目のストライクをキャッチャーが正規に捕球出来なければ振り逃げ出来ることを覚えておきましょう。

これからも間違えやすいルールに関して書いていきますので是非参考にしてみてください。

野球は経験者でも理解出来ていないルールもあります。

少年野球ではお父さんが審判をやることも多々あります。

いざ審判やる時にこういったまれなケースのプレーが起こったりするものです。

子供の前でかっこいいお父さんでいるためにコソッと勉強しておくことも大事ですので、ルールに関するオススメ教材も載せておきます。

是非参考にしてみてください。

➡️≫2019年度版キッズベースボールドリームナビⅢ-野球未経験のパパママ新米コーチに贈る驚きのバッティング上達法&早わかり野球ルールブック-

➡️≫野球審判マニュアル「四人制審判&二人制審判」フルセット【CBBRS1ADF】

➡️≫野球審判マニュアル~正確なジャッジができる4人制の知識と動き方~【CBBR01ADF】

また基本的なルールに関しての記事もありますのでコチラを参考にしてください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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