サイキングアップ/少年野球向けチームの雰囲気を一気に盛り上げる

今でこそスポーツ界ではよく耳にする『サイキングアップ』

ご存知でしょうか?私が小学生の頃にはサイキングアップという言葉は聞いたことがありませんでした。

今回はこのサイキングアップについて色々と紹介していきます。

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サイキングアップ

サイキングアップとは?

サイキングアップとは精神的緊張や興奮水準を高めるための精神コントロール技法の一つです。

サイキングアップは、気持ちをやる気にさせる目的としたものですが、その前にリラクゼーションにより気持ちをリラックスさせた後に実施します。

それは選手が持っている力を十分に発揮させるのに必要な理想的心理状態やゾーン・フロー、火事場の馬鹿力といった心理状態にするために、精神面のコントロールをさせるためです。

あくまで精神面のウォーミングアップですので、質の良い練習をするための準備だと考えてください。 

また、試合では闘志をかき立てることが重要です。試合中いつでも必要なときに興奮水準を高められるよう、サイキングアップのトレーニングを普段から行っておくことが重要です。

代表的なサイキングアップ

サイキングアップと聞いて一番に思い浮かぶのがラグビーのニュージーランド代表のハカ。

本来はマオリ族の戦士が、戦いの前に手を叩き足を踏み鳴らして自らの力を誇示し、相手を威嚇する舞踊です。

このニュージーランド代表のハカこそ、サイキングアップの代表とも言えるのではないでしょうか。

野球におけるサイキングアップ

野球ではどのようなサイキングアップがあるでしょうか?

高校野球などで打席でバッターが気合いを入れるために大きな声を出すことや、試合前に円陣を組んで大声を出しているシーンなどのことをサイキングアップと言います。

声出しなどの種類はチームによって様々ですが、チーム一体となって声を出すことで精神興奮させ、やる気を上げてくれます。

試合前に行うことで気合いを入れてチームの雰囲気を良くする効果がありますが、これは普段の練習や私生活からサイキングアップを取り入れてトレーニングすることで、より効果が発揮させることが可能となってきます。

サイキングアップの注意点

サイキングアップを行うことで精神的に興奮状態になり気合いが入りますが、興奮状態が高過ぎる場合にはパフォーマンスが低下する場合もありますので注意する必要があります。

興奮状態になり過ぎた場合

興奮が高過ぎれば力みや焦り、注意散漫などに繋がってきます。また、冷静な判断が出来ないこともあります。

興奮が強い場合にはリラックスして気分を落ち着かせることが必要です。一般的には音楽を聴いたり、横になって目を瞑ったりしてリラックスするのですが、試合中などではなかなか出来ません。

簡単に出来るリラックス方法

高め過ぎた興奮状態を少し抑えるために簡単に出来るリラックス方法を紹介します。

呼吸法
①息を大きく吸う
お腹を膨らませるように鼻から息を吸い込みます
②息をゆっくり吐く
お腹がへこむように口から息を吐きます
※吐く時には、吸う時よりゆっくり吐いていきます
③ ①と②を数回繰り返す
筋弛緩法
①肩に力を入れる
両肩を首につけるように5秒間力を入れます
② 肩の力を一気に抜く
息を吐きながらストンと力の力を一気に抜きます
③ 力の抜けた感じを認識する
上半身の力が抜けた感覚がわかるまで数回続けます

リラックスし過ぎると野球に集中出来なくなる場合もあるので、興奮状態が高過ぎるのを抑える程度にしておきます。

自分が一番パフォーマンスを発揮出来る精神面を自覚するために私生活や練習の時から、技術や体力トレーニングと同じように継続的にトレーニングしておきましょう。

実際に行っていた集中する方法

私が高校の時、試合前や試合中に興奮気味などで集中力が足らない時にやっていた方法を紹介します。

それは『ボールの縫い目を数えること』です。

硬球の縫い目は108あります。縫い目を数えて108あることが確認出来るまで数え直します。

ほとんどが1回で数えれていましたが、たまに108にならない時は、数が合うまで数えていました。

自分の中で108数えれたら自分は集中出来ていると思い込んでいました。

『これが出来たら大丈夫』と自分の中で決め事を作るのも大切です。(甲子園に出場した時もベンチに座って行いました)

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サイキングアップトレーニング

試合で良いパフォーマンスを発揮するためには普段からサイキングアップトレーニングをする必要があります。

普段簡単に出来るサイキングアップのトレーニング法をいくつか紹介します。

呼吸法

先ほどのリラックスするための呼吸とは逆で、強く速い呼吸を繰り返し行います。

息を吸う時と吐く時のリズムを同じ間隔で一定の速さで呼吸を繰り返します。

この時に体を動かしたり、アップテンポな音楽に合わせたりなどの体の動きを加えると、さらに効率良くトレーニング出来ます。

イメージトレーニング

ヒットやホームランを打った打席やピンチで三振を取ったピッチングなどの過去の成功体験や試合に勝利した瞬間、又は動きが好調な状態を思い描き、脳に良いイメージを思い浮かべることで、気持ちが高まってきます。

イメージトレーニングの注意点としては、はっきりとしたイメージを思い描くことです。

漠然と「試合に勝利したら」や「試合で打ったら」などのイメージではなく、はっきりと「チャンスでヒットを打って一塁ベース上で喜んでいる」など、イメージを具体的に持つことで、脳がそのイメージを実現させようと考えるようになります。

体を動かす

気持ちを上げるために、体のウォーミングアップを行う方法です。

腿上げや腕を回したり軽くジャンプなどすることで血流が良くなり、精神的にも興奮しやすい状態になってきます。

普段から体を動かすことで練習や試合などで体を動かした時に興奮状態に入るスイッチを入れやすくなってきます。

少年野球ではサイキングアップが重要

私は少年野球ではサイキングアップは重要だと考えています。

理由としては一つ。

チームの雰囲気を一気に上げることで試合に勝つ可能性が上がるためです。

試合前に円陣や整列しながら大きな声で気合いを入れることで、『俺たちは絶対に勝つ』という気持ちにさせてあげます。

子供達で円陣などで大きな声を出させることで「俺たちは出来る」と思い込ますことで、パフォーマンスを発揮させてあげることが出来ます。

小学生は精神的にはまだまだ未熟です。

試合の流れを一気に引き込むことで、相手に勢いや流れを引き戻す精神的な強さはなかなか難しいです。

おすすめ本

サイキングアップ以外にもメンタルトレーニングは野球にはとても重要です。

最後におすすめ本を紹介しますので是非参考にしてみてください。

今回も最後まで記事を読んで頂きありがとうございます。

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